オリンポス債権回収株式会社(以下、オリンポス債権回収)は、武富士、アイク、ユニマットなどのカード会社や金融機関から回収の依頼を受け取り立てを会社です。そのため、「オリンポス債権回収株式会社」からの通知書を受け取った際に、社名を知らないからといって無視したり放置したりするのは避けるべきです。
無視や放置をすると、裁判手続きが進められる可能性があるため注意が必要です。しかし、適切に対応することで返済の負担を軽減できたり、場合によっては、時効援用手続きで借金を完全に免除してもらえる可能性もあります。
この記事では、オリンポス債権回収から通知書が届いた際の正しい対処法について詳しく解説しますので、お役立ていただけますと幸いです。
オリンポス債権回収とは
目次
オリンポス債権回収は、クレジットカード会社や消費者金融などの債権者に代わって、支払いが滞っている債務者から借金を回収する専門会社です。このような活動を行う会社は、専門的に「債権回収会社」(サービサー)と呼ばれています。
通常、誰かの代理として債権を回収することができるのは、基本的に弁護士や弁護士法人のみですが、債権回収会社は、債権管理回収業に関する特別措置法(通称:サービサー法)という法律によって、国から特別に債権回収業務の実施を認められています。
オリンポス債権回収株式会社も、法務大臣から債権管理回収業の営業を許可された債権回収会社の一つです。
【会社概要】
社名:オリンポス債権回収株式会社 Olympos Servicing inc.
業種:特定金銭債権の管理および回収
所在地
【本 社】
〒062-0020 北海道札幌市豊平区月寒中央通7丁目6番20号 JA月寒中央ビル
TEL:011-856-9950
管理課電話番号:011-856-9200
督促電話番号:0120-503-186
【支 店】
〒105-0013 東京都港区浜松町1丁目27番14号 サン・キツカワビル7階
■事業内容
・債権買取業務
・債権管理回収業務の委託
設立:平成12年9月12日
認可番号:法務大臣許可 第41号
資本金 11億2150万円
URL:https://olympos-servicer.com/
オリンポス債権回収に債権を譲渡する主なカード会社一覧
・アプラス
・エムズホールディング
・キャスコ(プライメックスキャピタル)
・CFJ(アイク、ディックファイナンス、ユニマット)
・ドリームユース
・フルキャストファイナンス
・武富士
・新生フィナンシャル(レイク)
・ニッシン(NISグループ)
・PayPayカード など
これらの企業から債権を受け継ぎ、債務者に対して回収業務を行っています。なお、このような元の借入先を、「原債権者」といいます。原債権者は、通知書に記載されていることも多いため、よく確認してみましょう。
オリンポス債権回収からの通知が届く理由
オリンポス債権回収からの連絡が来る主な理由は、いわゆる消費者金融(サラ金)からの借入があり、その返済が期日までに行われていない場合が多いです。特に、既にサラ金業者からの未払い通知を受けているにもかかわらず、返済が行われていないケースでは、オリンポス債権回収から連絡が来る可能性が高くなります。また、アプラス社や武富士トラスト合同会社などの旧武富士系、あるいはアメリカのシティグループに関連する旧CFJ系列の金融機関から貸付を受け、その返済が滞っている場合も、オリンポス債権回収からの連絡があることが予想されます。時には、サラ金業者からの債権がOCCやMKイプシロンなどの見知らぬ企業に譲渡され、その企業が新たな債権者になることもあります。
さらに、クレジットカードのショッピングやキャッシングを利用した際に、カード会社への支払いが行われず、支払期限を過ぎてしまった場合にも、オリンポス債権回収からの連絡がある可能性が高くなります。例えば、アプラス社のクレジットカードを利用している場合が考えられます。クレジットカードの返済は通常、予め設定された銀行口座から毎月自動的に引き落としされるため、普段はその返済を意識していない方もいるかもしれません。しかし、銀行口座の残高が不足すると、支払いがストップし、遅延が発生することがあります。したがって、クレジットカードを利用する方は、定期的に銀行口座に十分な残高があることを確認することが重要です。最近ではスマートフォンで簡単に残高を確認できるため、活用するの良いでしょう。
オリンポス債権回収から届く書類の種類
オリンポス債権回収からの通知は、はがきや赤い封筒などの形式で送られてきます。
書類の名称は次のように多岐にわたります。
・和解提案に関する通知
・一般的なお知らせ
・訪問に関する事前告知
・強制執行に関する予告
・法的措置の実施予告
・一括での支払い要請
・債権の譲渡・譲受に関する通知 などが挙げられます。
これらの通知を受け取った際は、記載内容を注意深く精査することが重要です。内容によっては法的な影響を及ぼす可能性もあるため、慎重な対応が必要となります。
オリンポス債権回収からの通知|対応の仕方と注意点
通知を受け取った際は、記載された内容をしっかりと確認することが大切です。内容によっては法的な影響を及ぼす可能性もあるため、慎重な対応が求められます。突然オリンポス債権回収から通知書が届くと驚くこともあるかもしれませんが、まずは以下の手順で対処しましょう。
過去の借入れ状況を見直す
オリンポス債権回収に連絡や支払いを行う前に、まずは通知書に記載されている借金の詳細を確認しましょう。
「覚えのない請求」と思われても、実は過去の借入れを見落としている可能性があります。 このような時は、主要な信用情報機関(CIC、JICC、全国銀行協会)に照会することで、あなたの借入履歴や残高を正確に把握することができます。
【主要な信用情報機関】
・CIC
URL:https://www.cic.co.jp/
・JICC
URL:https://www.jicc.co.jp/
・全国銀行協会
URL:https://www.zenginkyo.or.jp/
慌てて連絡するのは危険
エム・ユー・フロンティア債権回収からの通知を受け取った際、焦って対応しようとすることがありますが、慌てるのは賢明ではありません。誤った対応をすると、借金をゼロにするための時効援用手続きを逃してしまうこともあり得るため、慎重に進めることが大切です。
通知内容について確認が必要な場合、エム・ユー・フロンティア債権回収に連絡することは可能ですが、その際には「返済の意志を示す発言」をしないように気を付けてください。具体的には、以下のような言動に注意が必要です。 ・「分割払いで…」といった表現を使うこと ・調査依頼の回答書に記入して送付すること
これらの行動を取ると、「債務を承認した」とみなされ、時効が延長されるリスクがあります。その結果、実際には支払う必要がなかった借金を返済しなければならなくなる可能性があります。「少額でも支払ってほしい」「いつから支払いを始められますか」といった要望には応じないようにしましょう。
SMSによる督促は架空請求・詐欺の可能性もある
オリンポス債権回収からのSMSによる督促を受けた場合、詐欺や架空請求の可能性があるため、慎重な対応が求められます。
一般的に、債権回収会社は書面や電話での督促を基本としています。一部の会社ではSMSを活用する場合もありますが、その際は自社ウェブサイトなどで事前に告知することが一般的です。
しかし、オリンポス債権回収は公式にSMSでの連絡方法を表明していません。さらに、法務省も債権回収会社を装った架空請求について警告を発しています。
このため、オリンポス債権回収を名乗る覚えのないSMSを受信した場合は、安易に応じることは避け、正当性を十分確認することをお勧めします。不審な点があれば、関係機関への相談も検討しましょう。
全く身に覚えがない場合は払わない
まったく心当たりがない場合、オリンポス債権回収を偽った架空請求の可能性があります。
特に、以下のような通知書を受け取った場合は、焦って連絡や支払いを行わないようにしましょう。
・目隠しシールのないハガキが使われている
・振込先が個人名義の口座となっている
・複数の電話番号が連絡先として記載されている
・担当者の連絡先が携帯電話番号になっている
悪質な詐欺や架空請求が疑われる場合は、警察署に相談しましょう。
知っておくべき!オリンポス債権回収への対応方法
オリンポス債権回収からの督促状を受け取った場合、冷静かつ的確な対処が求められます。 その際は、以下のポイントを意識しながら進めることが大切になります。
要注意!慎重に対応しないと借金が消えない理由
債権回収会社からの督促を受けた際、慎重な対応が必要です。安易に返答すると、時効による債務消滅の機会を逃してしまう可能性があるためです。
例えば、「返済を待ってほしい」といった借金に関する言及や、回答書に記入して返送することも、時効の援用を不可能にするリスクがあります。
また、時効の成立判断や適切な対応方法は、専門的な法律知識が必要となります。トラブルを避けるため、債権回収会社への直接の連絡は控え、まずは弁護士や認定司法書士への相談をご検討ください。
請求の督促を無視するのは危険
オリンポス債権回収から繰り返し通知が来ても、「後で何とかなる」と後回しにしがちです。
しかし、無視や放置を続けると、裁判を起こされるリスクがあります。裁判で「判決」や「仮執行宣言付き支払督促」が確定すると、最終的には給与や預貯金が差し押さえられる可能性があります。
一度差し押さえが行われると、その解除は非常に難しくなります。したがって、通知書を受け取ったら放置せず、速やかに適切な対応を行うことが重要です。
オリンポス債権回収への対応策
オリンポス債権回収から請求を受けた場合、正当な債務であれば支払いに応じる必要があります。
ただし、長期延滞により遅延損害金が加算され、返済が困難な状況に陥っているケースも少なくありません。
支払いが困難な場合は、以下のいずれかの方法を検討してみましょう。
・時効の援用で借金を免除する
・債務整理で借金や返済の負担を軽減させる
・返済方法に関して自分で交渉する
それぞれの方法について、詳しくご説明いたします。
時効の援用で借金を免除する
借金の支払いが5年以上途絶えている場合、法律上の「消滅時効」が適用される可能性があります。消滅時効を正式に申し立てることで、借金の返済義務が消える場合があります。
そのため、最後の取引日から5年以上経過していないかどうか確認してみましょう。
最後の取引日は、通知書に記載されている以下のような項目でわかります。
・支払期日
・最終約定弁済期日
・最終弁済期日
・期限の利益喪失日
・最終入金日 など
ただし、重要な注意点があります。オリンポス債権回収へ連絡を取ってしまうと、時効の期間がリセットされてしまう恐れがあります。そのため、督促状が届いても、安易に債権回収会社へ連絡することは避けましょう。慎重な対応が必要です。
債務整理で借金や返済の負担を軽減させる
返済の見込みがなく、時効の援用もできない場合は、債務整理の検討をおすすめします。債務整理を行うことで、借金の軽減や支払いの猶予を得られる可能性があります。
なお、債務整理には任意整理、個人再生、自己破産の3つの方法があります。ご自身の借金額、収入状況、保有資産などを考慮し、最適な方法を選択することが重要です。
返済方法に関して自分で交渉する
返済の可能性はあるものの、すぐに一括で支払うための資金を用意できない場合は、オリンポス債権回収に連絡し、返済方法について相談するのも一つの解決策です。真摯に対応すれば、分割払いや遅延損害金の減額に応じてもらえるかもしれません。
借金問題に詳しい弁護士や認定司法書士に相談する
オリンポス債権回収からの督促で借金の支払いが難しい場合は、弁護士や認定司法書士に相談することをお勧めします。これは、自己判断だけでは適切な対応が難しいことがあるためです。
弁護士や認定司法書士に依頼すれば、借金の状況やあなたの収入に応じたアドバイスや手続きを受けられます。オリンポス債権回収とのやり取りや交渉、書類の作成もお任せできるので、安心感があります。
特に、借金が時効に達している場合、適切な対処をしないと借金が消えないこともあり、誤った対応をすると一括請求されるリスクもあります。そのようなリスクを避けるためにも、借金問題に詳しい弁護士や認定司法書士に相談するのが賢明だと思います。
最後に
いかがでしたでしょうか?この記事では、「オリンポス債権回収とは」「オリンポス債権回収からの通知|対応の仕方と注意点」「知っておくべき!オリンポス債権回収への対応方法」「オリンポス債権回収への対応策」「借金問題に詳しい弁護士や認定司法書士に相談する」を詳しく解説してきました。
借金の時効援用は慎重な対応が必要な重要な問題です。法律に詳しくないまま債権回収業者と交渉を行うことは多くのリスクを伴い、もし失敗すると遅延損害金を含めた借金を一括で請求されるという予想外のトラブルを引き起こす可能性があります。特に注意を要するのは、時効が成立している借金について誤って債務を承認してしまうと、その結果、時効援用の手続きができなくなり、新たな債務が発生することです。
こうしたリスクを回避し、適切な解決策を見つけるために、当事務所ではオリンポス債権回収からの郵便物を受け取った方を対象に、借金が時効を迎えているかどうかや債務整理の方法についての無料相談を行っています。法的手続きが必要な場合は費用が発生しますが、お支払いはお客様の状況に応じて分割払いなど柔軟に対応いたしますので、まずはお気軽に無料相談をご利用ください。